給湯被服銅管の流速による減肉状況(漏水問題)

株式会社川崎管更生工事
株式会社川崎ロゴ給湯管肉厚減肉状況
既存配管リフレッシュ
株式会社 川崎 
(パイプライニングサービス部門)
川崎 知明

給湯銅管の流速が早い場合は、銅管内面を少しずつ削っていき最終的には配管に穴をあけ漏水を生じます。

((下の写真は、現場サンプリングした銅管の状況です。))
給湯銅管の馬蹄形腐食

被服銅管の漏水

この現場は 潰食が原因と思われる個所もあり、 電食 と平行して流速の早い個所に配管減肉の状況が発生したと思われる。
潰食部には馬蹄形の模様が確認できる。
潰食の発生は局部的な水流の乱れや渦流の影響によって配管内面保護皮膜が部分的に破壊された場合と 水質の影響によって配管内面保護皮膜の生成しにくい場合とがある。
実際配管曲がり部や弁類下流の位置で起こっている。
※流速が早いだけでも無く、PH値、水質の影響が大きい。

銅管厚みの減少(減肉)の恐ろしさ

サンプルを見る限り、ほとんど肉厚が無いため大変恐ろしい状況となっている。
配管は布設して5年程度と言われている。
弊社への問い合わせにおいても築2年から築6年程度の物件で、給湯銅管からの 漏水問題が生じ困っている物件が多い。
流速の管理を十分行う必要はあるのかも知れないが、プラント配管でない個人住宅や小型マンション(コーポ等)までに 使用状況等に合わせた流体制御やその他もろもろの設計を盛り込むことは, ほとんど実施されていない状況である。

銅管布設時の設計及び考え方

これは、設計の考え方や、必要性、危険性、施工性、コスト等の条件の中で今まで落ち着きのいい (妥協点?収まりの良い?)計画にて実施しているのであり、 配管径やポンプ性能、配管経路、等を計算し計画して配管図を書いている。
けっして悪意をもって手抜きしていることではないのである。
竣工時の調整においても、十分注意して流量を調整することは必要である。その調整もある使用条件での系統全体的 に調整する形が一般的で、使用条件(使用頻度、使用負荷、使用温度、流体成分の変化等)が刻々と変わる上、 小口径の配管で継手が非常に短い間隔で多数設置されている給湯配管の場合。
渦流や、流体に混じった空気の塊(エアー)によっての 配管内面磨耗 が生じる可能性がある。
このような磨耗はどこで生じるか事前に確認することは非常に難しいと思われる。
小型物件においても、設置後数年程度は、危険意識を持って、最低給湯返り管の流速調査や非破壊調査を実施する念の入れ方も 必要かもしれない。

銅管漏水箇所発生の主な要因

●水質問題、水質不均一(行管、還り管のPH違い、温度違い)
●流速問題、渦流
●製品上の問題。配管材料の不均一、配管接続時の溶接材垂れ込みによる影響
●材料保管状態及び洗浄状態
●施工上の熱加工
●継手及びバルブの設置位置の問題、
●周辺機器の設置状況、
●異種材料接続、
●配管サポート材の設置状況
●循環流体温度
●使用時の流体排出流量(勢い)もしくは、使用停滞箇所との格差
水質検査は、給水管、貯湯槽内、給湯蛇口、配管還り管最低4箇所採取する方が良いと思う。
※水質は安定したものではなく、まさに秒単位に刻々変化するものと思った方が良い、
平行して水質を採取したつもりでも、実際は本来の比較にはならず傾向確認と思った方が良い。
※潰食が発生している場合は、多分に水質も銅管を腐食させやすい傾向にあるようだ。
従って、孔食も平行して発生している可能性が高いと思うほうが安全である。
また、還管だけに問題が集中してそうでも、浴室などの、蛇口やバルブを全開で使用する箇所周辺にも発生する場合がある。
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