管更生工事(配管ライニング)の概要について出版社への寄稿文章を載せます。

株式会社川崎
会社ロゴ管更生(サンドジェット工法・ピグ工法)
英文
【配管調査業務】  【漏水調査業務】 
【その他工事】 【主な営業品目】 【管更生工事】 【特殊ライニング工事】 【トップページ】 
サンドジェットピグロゴ
給水管PS内状況 仕切弁サンプリング 仕切弁、塩ビライニング内錆状況
左の塩ビライニング鋼管の写真から、(配管保温現状)、(配管サンプリング)、(配管内面弁内錆状況)
管更生の概要ライニング工事概要

1.はじめに(配管の劣化について)

一般的に給水配管の寿命は15年といわれていますが、 最近の水質悪化から減菌のための塩素が多量に投入されています。通常築10年も経てば、赤水・流量低下といった問題が 生じていましたが、 最近では築1から2年で赤水がでる場合があります。
また、周辺の電化に伴い地中や建物内には 迷走電流が生じたり、異種金属の接触・土質の違い、濃淡によって内部、外部からの様々な要因によって 腐食要因は生じます。
塩ビ管やポリエチレン管を使用すれば錆び等は材料的に発生しませんが、火災延焼の 問題、塩ビ管においては、強度や今後の産廃の問題が生じております。
ステンレス配管においても使用選定を間違えるとピンホールを生じ、数年で使用できなくなる状況 、塩ビライニング鋼管においては、接続部分を十分防食加工しておかないと、 赤水問題を発生させる要因 となります。
水質試験成績は通常の給水状態において 飲料不適項目として良くあがるのが、鉄・外観・色度・濁度です。従いまして、 管内の錆の影響がとても大きいと考えます。

2.管更生工事(配管ライニング)の開発背景

配管新替は建築物の隠れた部分に配管布設しており、附帯的な建築工事、仮設工事が増え、工期の長期化・コストの増大・大きな産廃物の発生が生じます。
特に排水管においては露出で別系統を施工する事は困難でまた,建物強度確保のためコア抜き等も制限が出てきます。
給水・給湯においても、古い物件においては度重なる改修・修繕により、異種管材が混在したり、既設配管を少しでも残す事があれば 赤水・漏水問題が生じる可能性があります。
新設物件においても、
給湯配管銅管 で布設した場合。
数年で電食による漏水を生じる場合があります。
この場合、配管替が施工上も心情上も困難となります。
管更生工事(パイプライニング)は、既存配管内面をクリーニングした後、施工範囲内の継手部分も含めてライニング加工するもので、 管材料と水等の接触を防ぐものです。
管内だけの施工なので、建築的な工事はほとんど発生せず、安全上問題無いように留意すれば、客先営業状態のまま施工可能となります。
撤去作業がほとんどないので産廃物も少量となり、将来塩ビライニング鋼管の産廃問題も、管更生工事により、解消されます。
また、分からない漏水個所においても、全系統漏れ検査を実施するので、施工後は解消されます。

2−1開発において

管材料には様々な管種と接続方法。使用流体があります。
ライニング工法においても、それぞれに合った工法と樹脂を選定する必要があります。
現状では圧縮空気圧や高水圧により施工する事が低価格でかつすぐ身近で手に入ります。
その他、窒素ガスや管内へロボットを入れる方法も考えられますが、価格面やスピード・手間の面で特殊な場合に使用がかぎられます。
設備配管においては、小口径のウエイトが大きく、継手が短い間隔で無数に接続されています。
それら継目のライニング状況も十分考えて施工工法を考えなければなりません。
ピンホールが発生した配管の管更生工事についても特殊なライニング材と工法により、補修することで埋設部分等の配管替を解消できます。

2−2工法について

(1) SJ工法(サンドジェット工法)
100A程度までの小口径の配管更生工事。
圧縮空気を使用して研磨剤を管内に送り、管内面をクリーニングした後、2液性樹脂を同様に圧縮空気で管内に吹付けるものです。
(2) PIG工法(ピグ工法)
100A以上800Aまで配管径配管更生工事。
各管径に合わせたPIGを高圧水や圧縮空気にて管内に送りクリーニング及びライニングするものです。

3.適用範囲

3−1施工配管の許容範囲

管材料においてのライニング工事なので、 SGP管・塩ビライニング鋼管・銅管・ステンレス鋼管・鋳鉄管・塩ビ管等に使用可能。管径においては13Aから800Aまでを実施。
800A以上についても、別工法にて実施。※異種管材料混在の場合も打ち合わせ要。

3−2使用樹脂の許容範囲

使用樹脂は現場毎に別物であり、その都度設計が必要です
施工時期、ライニング施工制限の影響が大きく、使用する樹脂系の選定も様々な中から最良のものを選定します。
下記の主な条件にて設計します。〔主な諸条件〕管材・管径・接続方法・布設日・布設場所及び布設条件(圧力変化等)。
流体においては成分・温度条件(MAX、MIN)・PH値・使用圧力条件(変動する場合や薬品等は相談要)を基に行います。
使用する樹脂瞬間耐熱はMAX98℃。蒸気配管は樹脂ライニングは実施不可。
但し、流体成分、濃度により温度条件が変ります。

3−3特殊ライニング材

飲料用ライニング材はエポキシ樹脂を使用。
ライニング材は2液性の樹脂を使用します。
ステンレス鋼管銅管には専用ライニング材が必要となります。
雑排水管等の仮設排水管工事が出来ないため、雑排水管専用ライニング材を使用する事で硬化速度が早いため当日通水が可能となります。
冷温水配管においても、配管内の錆によりファンコイル内や周辺機器内に錆が付着し機能低下を及ぼすと共に管内の流速を落しています。
機械室内のヘッダーを含む配管等は全て特殊耐熱ライニング材が必要となります。
電食で漏水している場合。漏水の状況に応じては、ピンホール用のフレークライニング材が必要となります。

3−4主な施工配管系統

●給水配管
●給湯配管
●地域冷暖房管
●温水管
●冷却水管
●冷温水配管
●消火配管
●排水配管
●ガス配管
●薬品配管
●海水配管 等

4.設計において

4−1配管系統の確認

配管図は参考図書として重要ですが、現状の物件とは異なる場合がほとんどです。
まさに、図面が無い場合もあります。そこで施工前の配管調査業務が必要となります。
水栓・弁類配管等は目視にて調査可能ですが、埋設配管や隠蔽配管は通常確認出来ません。
そこで非破壊検査や掘削を伴う調査が必要となります。
調査により図面作成する事で、竣工後現場に促した施工図面となります。

4−2配管老朽に伴う雑工事

配管調査にて大まかに配管状況は把握していても、施工進行につれて埋設部分・継手部分、継手部分や水栓廻り等の腐食によって当初計画していた配管替以外に雑工事や配管工事が必ず発生します。
特に学校校舎や庁舎・病院等の広範囲に配管が布設している場合は特に発生します。事前に発注側との打ち合わせが必要です。

4−3事前設計

管更生工事は施工方法・要領が現場によって異なります。
標準要領及び規定を基に 管更生工事技術者 (管更生工事開発メーカ指定者)にて事前設計を
実施する事をお薦めします。

5.機材設置状況

●ライニングマシーン(3tトラック積載)
●集塵機車(3tトラック積載)
●コンプレッサー
●資材運搬車が設置されます。

5−2騒音問題

騒音が発生するため、機材運転は平日の朝9時から夕方5時程度で実施。
耐圧ホースにて各機器と施工配管を接続するので、周辺に埃や錆を出さずクリーンです。
大きな音が発生するのは、コンプレッサーと発電機のみで、どちらも(低騒音タイプ)防音製品ですが、必要な場合は防音シートにて対応します

6.その他ライニング

6−1継手を使用しない条件のライニング

通常の配管接続の場合。
エルボー・チーズ等の接続継手を使用して接続しますが、限られた特殊な場合は、継手を使用せず、溶接で直管部分に直接接続したり、ベンダーで曲げる場合があります。
特殊な工法にて施工する必要があります。短管ライニングにおいても、同様の状況においても施工可能です。

6−2その他関係ライニング

●配管外面防食ライニング
●RCタンク内面ライニング
●FRP水槽内外面ライニング
●FRP水槽遮光ライニング
●蓄熱槽内保温防水ライニング
●給水・給湯タンク内外面ライニング
●その他重防触ライニング
周辺機器関係も並行してライニングする事をお薦めいたします。
各々条件に応じまして工法及び使用材料がかわります。

7.参考

7−1クリーニングのみ

クリーニングのみの依頼もありますが、金属材料はクリーニング後は特に腐食進行速度があがります。
クリーニング後は必ずライニングの実施をしてください。
クリーニングにも施工物により、選定する必要があります。
●ブラストクリーニング
●ジェットクリーニング
●ピグクリーニング
●薬品洗浄 等
それぞれ内容毎に分類されます。

8.おわりに

飲料水は貴重な資源であり、生活には不可欠ではありますが、赤水のため無駄に捨てたり、 漏水により常時垂れ流している物件が多い状態です。
これら問題を減らす事はとても大切な事です。
また、管材を流用する管更生工事は廃材を減らしリサイクルを実施するものです。


塩ビ管、銅管、ステンレス管を給湯管に使用していても赤水が出る場合があります。
原因は、ボイラーや貯湯槽、ポンプ等の周辺機器からのもらい錆が殆どです。
周辺機器設計時には錆びにくい対処をした機器を採用することをお薦め致します。
また万が一赤水が出た場合、周辺機器のみを新替えしても管内に残ったもらい錆によって 通水後からまた給湯管より赤水が発生する事となります。
その場合は管洗浄もしくは管更生が必要となってきます。
お問い合わせ 戻る